Fly Fishing Shop
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■ 特別扱いしないでね

 3月3日は「桃の節句」だというこうことで、FFショーであったFFにかかわる女性たちのことを今回は書きたいと思います。

 私がFFを始めたのはもう20年ほど前になります。そのころは、私の田舎ではFF自体めずらしい上にあまり釣りをする女性が少なかったせいか、川にいると餌釣りのおじさんたちがびっくりしていたことを思い出しますが、FF誌などをみていると日本でもずいぶん女性フライフィシャーが増えてきたなあって感じがします。

 アメリカでもたくさんの女性がFFを楽しんでいるのは、もうご承知だと思います。だいたいFFショップでお店の顔として切り盛りしているのは、ブルーリボン フライのジャッキーさん、バドリリーのバーバラさん、トラウトハンターのミリーさんと、お店にいけば彼女たちの活躍ぶりがわかります。ちなみに今期のパタゴニアのFFカタログにトラウトハンターのミリーさんの写真がのって、ホントかっこいい!!

 ニュージャージーのFFショーでもたくさんの女性が各ブースでがんばっているのをみました。特にSAGEロッドのテストキャスター(?)として活躍中のキャシーベックさんのキャスティングにはびっくりしました。ピンボケ写真でスイマセン)彼女はたぶん私よりも身長は低い感じでしたし、一見「ほんとうにこんな華麗なひとがキャスティングデモ??」と思うくらい素敵な女性なのですが、ロッドを握ると、だれにも負けないくらい力強いキャスティングをなさるのです。

 ショーで行われたキャスティングデモでは、見学者の多くが男性FFマン。誤解しないで欲しいのは、決して女性デモだから、男性が多いのではなく、本当にすばらしいキャスティングをなさるので、みんな見学しているのです。ジョアン ウルフ女史もそうでしたが、女性は力がない分、ちゃんとロッドの性能を生かしてしなやかなキャスティングができる感じがします。

  もう一人、アイダホでラニヤードを作っているリンダ マクバックさん。彼女のつくるラニヤードは女性の繊細なセンスであちこちで評判です。そういえば、私も市販のラニヤードが気に食わなくて自分で手芸屋さんにいってビーズをかって、作りました。

 ショーが終わった夜、彼女とちょっと飲んだのですが、彼女のだんなさんは写真家でFFはなさらないとのこと。だからといってお互い自分の趣味を強制するのではなく、だんなさんが写真をとっていられるヨコで、彼女はFFをするといったこともよくあるそうです。なんとも素敵な関係ですね。「自分」をしっかり持った彼女の生き方は、見習うものがあります。

  あと、最近女性を対象にしたピンクや紫などの華やかな色FFシャツをみかけましたが、私はピンクも好きだけど、どちらかというとモスグリーンやグレイブルーが好きでクローゼットの洋服もそんな色が多いのです。だから、FFの時もどちらかというとそんな色が多いかな。女性モノだからピンクや赤のFFグッズという点についてはぜひ女性フライフィッシャーのご意見をお聞きしたいところです。

 確かに私は男性とちがって、体格的にも体力的にも異なるのでちょっと困ることがあります。マジソンのガンガンの流れを渡っていると自分が流されているのがわかるし、もう1インチ足が長かったら届く岩場で、足が届かずなきたくなりました。トイレとか着替えとかも自分はあまり気にしないのですが、同行の男性軍に気を使わせたりするのは気がひけます。そんなときは女性と男性の違いを感じますが、川に立つと気持ちだけは一人前のフライフィッシャーです。

 FFの世界は男性人口が断然多いので、どうしても男性中心になってしまいがちで、女性フライフィッシャーをみると、ビギナー扱いする方がいらっしゃいますが、もしかしたら実は彼女フルラインを出すすごいキャスターかもしれませんし、日本国内はもとより世界中を釣りまくる釣りマニアックかもしれませんよ。

 川であっても、女性だからって特別扱いしないでね。だれ?心配しなくても女に見えないよっているのは!!