Fly Fishing Shop
 Expert Advice and TOP-of-the-Line Gear Hermit フライフィッシングの世界へようこそ   TOP  ◆ ハーミットは JR水道橋駅からすぐ! ◆
間欠泉のそばで
日本の尺サイズの釣り
シューティングスターという野の花
ホワイトミラーソフトハックルイマージャー
オーシティック カディス
おなじみのフライフィッシングオンリーのサイン

■ ファイアフォールリバーの出来事

 6月にはいり、「さあ夏本番」と思っていたのですが、6月7日に雪が降り、そのあとはずっと雨。気温も上がらず、まるで日本の梅雨のような気候が続いています。

 さて、5月後半に、モンタナ州のほとんどの川が解禁、そしてイエローストーン国立公園内の川(イエローストンリバー等以外)が解禁となり、フライフィッシャーがお店に押しかけてきます。「来週いくんだけど、川はどう?」と電話がなり続けます。

 フライフィッシャーマンのお目当てのひとつは、公園内を流れるファイヤーフォールリバー。ご存知のように、フライフィッシングオンリーの川で魚がたくさんいますし、ガイザーのそばを流れるので、水温が解禁当初から高いのと川底が溶岩石なので雪代がはいってもまっ茶に濁らないので、早くからドライフライの釣りが楽しめる川です。富山にいたときに春先かよった蒲田川のようです。くわえて、バッファローやエルクときには熊なのどワイルドライフなどを見ながらフライフィッシングができる場所。川幅は日本の渓流ほどですし、魚の大きさは尺サイズが多いので私はいつも友人のチャコちゃんが作ってくれた7フィート3,4番の竹竿を振ることにしています。随分あっていないけれど、このロッドをふると彼女と一緒に釣りをしているときのことを思い出します。さて、この川のフライ。ベイティスやPMDスパークルダンはもちろんですが、私たちがお薦めするのは、「WHITE MILLER SOFTHACKLE EMERGER」。6月の声をきくと気温も少しずつ上がり、この川にはたくさんのカディスがハッチしはじめますが、その多くが「Nectopsyche」という白いカディスです。最初ブルーリボンのクレッグさんとジョンジュラシックさんは 「Oecetic」というカディスだと思っておられたようですが、水生昆虫に詳しい方がおしえてくださったそうです。もちろん「Oecetic」を模したカディスパターンをみているとどこがちがうのかわからないほど「Nectopsyche」そのものなので、トップウオーターで使うフライはこのパターン。でもイマージャーとしてこのソフトハックルは大活躍します。

 ファイヤーホールといえば、今年大変興味深いことがありました。ブルーリボンフライズのクレッグさんとパタゴニア社のイヴォンシュナードさんが大親友であり1% for the planetの創始者であることは有名ですが、イヴォンさんが先日ファイヤーホールでテンカラ釣りをなさったとクレッグさんが教えてくださいました。(このことはブルーリボンフライズのニューズレターアーカイブでみてください。)イヴォンさんのような世界のアウトドア最先端の方が日本の伝統的な釣り技法に大変興味をもっていらっしゃるなんて、とても光栄なことですね。日本人は謙虚で自国の文化よりも、とかく欧米志向になりがちですが、もっと日本に誇りをもつべきなのかもしれません。