Fly Fishing Shop
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ゴーストタウン状態のウエストイエローストン
巨大トラウトが生息するヘプゲンレイク
うっすら雪景色
冬枯れのマジソンリバー
16インチの元気なブラウン
冬眠前の熊がいっぱい出てきています。(これは町のグリズリーセンターの熊です。)
産卵にあがってきた大きなブラウン
■ 初冬のスポウニング ブラウントラウト

 10月中旬から一週間ほど日本に一時帰国していて、更新が遅れてスイマセン。今ウエストイエローストンは観光客もおらず、ゴーストタウン状態。お陰で日本に着いてみると、ひさびさにみる人ごみで目が回りました。

 さて今年の釣りシーズンもそろそろ終わりです。公園の中は11月の第週の日曜日、ヘンリーズフォークは11月末日、マジソンは来年2月末日に禁漁。といってももう氷点下摂氏?20度ほどまでさがりますから、寒くて釣りどころではありません。今年の雪は早く、9月29日に半そで、サンダルで歩いていたのに、9月30日には華氏32度(摂氏0度)まで冷え込んで、雪になりました。それ以降ずっと雪、雪、雪。日中は晴れるので雪はとけてしまいますが、それでも北風ピューピュー寒い毎日です。

 そんな天気に落ち込んでいる私をよそに、「やっとベイティスの釣りができるぜ!!」、「巨大ブラウンが産卵に上がってくる!!」と喜んでいるフライフィッシャーがいっぱいいます。夏の間、ヘプゲンレイクでキャリベイティスやトライコを食べて大きくなった魚たちが9月後半から10月中イエローストン公園内のマジソンに産卵のためにもどってきます。それを狙って全米各地からマジなフライフィッシャーが集まってくるのです。

 日の出前に熊を気にしながら川に行きかじかむ指でティペットを結んで日の出と共に釣り始める。まるでスティールヘッド釣りのようですが、有名なバーンズホールやベーカーズホールといったマジソンのポイントには毎日同じ車が何台も止まっています。私も何度か挑戦しましたが、氷点下の中では凍え死にしそう。

 9月30日、寒くてたまらないのに、夫が「釣りにいくぞー」というのでしぶしぶサーモスに紅茶をいれ、家から10分もかからないイエローストン国立公園内のマジソンに出かけました。正午過ぎについたのですが、曇り空で絶好のベイティス日和なのになにもライズがありません。気温が華氏37度ですからまだハッチには早いようで、また町にもどってお昼ごはんをたべ、一時半過ぎ再度挑戦。(釣り場が近いのはありがたいです。)気温が華氏40度まで上がったせいでしょうか、ばかばかライズしています。周りにはだれもいません。「寒いからいやだ!!」といっていたくせに、ライズをみると豹変して夫より先に準備をして釣りはじめてしまう私って一体何なんでしょうね???

 小さな小さなベイティスがハッチしています。勝手な自分の意見ですが、秋のベイティスは春先のベイティスより、なんとなく小さく感じます。下流のライズはホワイトフィッシュだとわかっているけれど、なんとなく釣ってみたくて20番のクリップルダンを投げてみると、やっぱり大きなホワイトフィッシュが釣れました。ヤラレタ。。。と思ったら急に寒くなって車に退却。手がかじかんでしょうがないので、持ってきた紅茶に指を入れて温める始末。。。その間夫は16インチほどのブラウンを筆頭に順調に釣っています。

 くやしいから再度挑戦と思って川面をみると、小さなライズが見られ6xのティペットに22番のBWOのコンパラダンを流してみると、今度は大きいブラウンが釣れてしまいました。産卵にあがってきているブラウンですからあまりファイトしませんし、お魚はお疲れモードなので、水からあげないで写真撮影。

 この時期、産卵にあがってくる魚を皆はシンキングライン、8番や10番のストリーマーなどで狙うのですが、体力のない私にはもうムリ。年をとったら無理せず、自分のスタイルでフライフィッシングを楽しもうと最近思ってきました。

 次の日お店でその日の釣りの話をすると、皆目の色を変えて「どこで釣ったの?」「どのフライで釣ったの?」と質問攻めにあいました。でも「いい釣りの話の後にいっても、もう遅いのよ。」というと、皆なんとなく納得したような顔です。長い間フライフィッシングをしていても続けて爆釣なんて日があったかしら。「昨日(先週)はよかったのになあ」って、よくいいませんか???