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デジタル化の波

Optex デジタル水温計


 2011年より、アナログ放送はなくなり、地上デジタル放送へ移行されますが、皆さんはどうされていますか?

 私の地上アナログ歴は、物心ついた当初はまだ白黒テレビ世代。我が家にカラーテレビがお目見えしたのは小学校2年生頃だったと記憶しております。

 スイッチをひねっても”ブ〜ン”という低い音が聞こえるだけで、真空管が暖まるまで30秒待ちの闇画面。テレビの前で厳かに待ち、やがて見えてくる総天然色(テレビはそうは言いませんでしたね)の世界に食い入るように見ておりました。

 フライ業界はどちらかというとアナログな世界で、CDよりもレコード、もしくはakaiのオープンリールデッキといった趣き。アンプは真空管の方が音が柔らかく聞こえる、なんて言っているオーディオマニアに近いのがフライマンだと思います。ですが、フライにもデジタル化の波は少しずつ押し寄せているのです。

 つい数年前までは金属に身を包んだ水温計を渓流へ突っ込み、しばし静寂を楽しむ。周りの景色をぐるりと見回した後で、どれどれ、と水温計を覗き込む。そんなゆったりとした時間の中で水温を測る儀式みたいなものが行われていました。ところがどうでしょう。この水温計が発売されて半年以上。頑としてアナログ水温計にこだわっていた私ですが、一緒に行くお客さんがすべてこのOptexになってしまいました。

 私が水温を測っていると、「何まだ測っているの?11.5℃だよ。」と大切な瞑そう時間を潰してくれる始末。今では自分の水温計を出さずに、デジタル水温計を持っている仲間に「今何度?」と聞いているという、ていたらく。私のフライフィッシングは混沌としてきました。

 

Optex デジタル水温計
ハーミット価格
2007年製造中止
ハーミット的満足度(5段階評価)
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管理人の私的考察
本体を水面へ向けて、ピッと押すだけで、瞬時に測れる。華氏と摂氏で測れ、時計の機能もついているので、時計嫌いの私にはピッタリ。完全防水ではありません。以前フライフィッシャーにこの水温計で女子高生の温度を測った話を書いたところ、その後大勢のお客さんがお買い求めになりました。その他のお客さんの用途は、キャバクらでおねーちゃんの温度を測って、場保たせしているとのこと(あ〜情けない)。皆さんは真似しないでね。