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<マニウアレス川>
 初日と2日目、ガイドのこの時期の一押しであるマニウアレス川という川へ行きました。コジャイケから北西方向へ1時間半。水量多く切立った岸辺の続く川をラフトボートで下りながら釣ります。一般にコジャイケ周辺の川の両岸は牧草地を中心とした広大な私有地であることが多く、釣り人が自由に入渓できるポイントは非常に限定されています。釣り人が多く訪れるようになった昨今、私有地のオーナーと釣り人の間、またはアウトフィッター同士のトラブルが増えている様子なので、最初はガイドと釣った方が無難でしょう。ガイドは大抵は“自分の縄張りの川モについては土地のオーナーとコネを持っていて、優先的にアクセスポイントを使用できるようにコーディネートされているようです。

 さて、この川の印象は水量が豊富なことと倒木の数が非常に多いことでした。悠然とした山間を大きく蛇行して流れる川のカーブには巨大な倒木が数本ずつ重なるようにして沈んでおり、マスにとっては格好の住処となっているのであります。

 魚種はブラウンとレインボー。アベレージは15インチから18インチ。マス達はみんな川面を見上げながら、人(マス?)の悪い薄ら笑いを浮かべて暮らしており、落下する陸棲昆虫をパクリ、パクリとやっているようです。5cm以上もある緑色のクワガタなんかも平気で口にします。水量豊富な川でいいもの食ってるマスなので当然ファイトは強烈。#6ロッドをぐいぐいひん曲げます。

  釣りのスタイルはシンクティップに1Xティペットでストリーマーを、手返しよく岸際に打ち込んで行くという“ストリーマー道場”ではありました。フライをスッ、スッ、と引くと、ギラッ、と輝く魚体が水中で反転、ガツン!と魚の重さがロッドに乗ります。いずれも丸々と太ったマス、鱒、ます…。ガイドの自作なるストリーマーが傑作で、#2くらいの巨大なロングシャンクにアイと足を付け緑色のシェニールをぐるぐる巻いたラバーレッグ的フライを作り、フラッシャーブーと白いラビットファーで上部を飾った、というなかなか無骨で薄気味悪いパターンなのですが、非常によく釣れました。何を模したフライなのかは本人にも不明とのこと。もちろん場所によってはボートを下りてウェーディング。チェルノブイルアントを中心とした大型ドライでも釣りが可能です。

ラフトボートをおろす
このときの平均サイズのブラウン
ワインが毎日1本つく豪華ランチ