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ピラルクーフィッシング

 アマゾンには、雨季(12月〜5月くらい)と乾季(6月から11月)があり、釣り方も変わってきます。 雨季は、川が増水し陸地だった部分が水没し、陸地の草木が水中林やブッシュに変貌します。オカッパリの釣りは不可となりますので、ボート使用のスタイルとなります。ルアーをやる人と同乗になるとやり難い状況となりますので、フライをやる人とペアになるのがベストです。フライが一人の場合は、可能であればガイドと同船するかボートのパイロットと2人になるのがお勧めです。現地の言葉はポルトガル語で英語は不可ですが、あらかじめガイドに頼んで簡単な釣りの会話集を作成してもらうと便利です。

 またこの時期には、アマゾン本流から様々な魚が川へ遡上してきます。ピラルクーの大物もこの時期に遡上してくるようです。増水はするものの水のにごりは無くこの川特有の喉飴のような色になります。この色は、いろいろな樹木のエキスが川に染み出しためのもので汚れではありません。

 この時期は、エサとなる小魚が豊富にいるためかフライやルアーを積極的に追わないようです。鼻先を通過させた場合は、ヒットさせることができます。しかしヒットするのは10〜15kg程の若いピラルクーが中心となります。ヒットの確率を上げるには、一定の回遊コースを持っていてほぼ同じ場所に呼吸をしに姿を現すという習性から、姿を現したピラルクーの進行方向を見定めフライを投入するか、回遊コースを見定めコース上を丹念にトレースし続ける事が秘訣となります。警戒心が強いため、あらかじめポイントを見定めボートを係留させて、ピラルクーが来るのを待ち続けるのが得策でしょう。また緩やかな流れがあるので係留させた方がやりやすい状況となります。

 ピラルクーの顔を良く見ると、意外と愛嬌のある姿となっています。更に注意深く見ると上方のエサを捕食しやすい形をしています。回遊層は1m前後と浅めのため、フライの泳層もそれ程深くする必要がりません。エサ釣りの場合、ウキ下は50cm前後が効果的でした。エサは、小魚の生きたもの、死んだものどちらでも構わないようです。ちなみに、この時期の湖の水深は1〜4m程です。